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成年後見

「成年後見人」としての仕事をしていて

成年後見   2013/08/12 (月)  5:48 PM

久々の投稿です。

ブログから離れている間、いくつか感動したエピソードがありました。

中でも、今回は、とりわけ家族の繋がりを強く感じた場面を書きたいと思います。

「成年後見」の仕事に数多く携わると、人と人との繋がりや、大切さを身をもって感じることが多くありますが、家族の絆はもっと強いと感じました。

 

私は数名の成年後見人として関与させていただいていますが、そのうちのお一人であるご本人は、認知症がかなり進行しています。

でも、子ども様のことはとてもよく憶えているのです。しかも鮮明に。

理由あって長い間ずっと会えていなかったのですが、当の本人の希望は、「会えるならば子どもたちに会いたい」とのことでした。

成年後見人の仕事は、お金の管理や施設等での処遇を監視することはもちろんのこと、第一に「本人の意思を尊重」することにあります。

そこで、成年後見人のほうから、長い間音信不通となっている子ども様へ、何とか連絡をとれるよう試みました。

すると、地理的に最も遠くに住んでいらっしゃる方から反応がありました。

聞けば、幼いときに離れてしまい、今、どこに住んでいるのか、どんな状況かもずっとずっと分からないままだったそうです。本当に長い間会えない日々が続いていましたが、それでも、子が親を慕う心は消えていず、会いに行きたいとまで申し出てくださり、近々対面することになります。

 

後見の仕事は、ご本人の定期訪問以外の場面では、実は淡々とした事務処理の部分が大半を占めます。

ただ、頻度は少なくても、人間味を感じさせてくれる場面に遭遇する度に、これが本来の後見の仕事なのではないかな、と思います。

なかなか難しいことですが、今後も一人の「成年後見人」として頑張っていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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